迷走かと感じる時期も…

小田「水戸戦からガタガタガタッとなりましたよね。北九州戦後、監督が辞めると言った言わないという騒動もありました。北九州戦は勝ったんですけど、監督は『全然うれしくない』って言ってましたね。その翌節から、形を変えたりメンバーを替えたりということが始まりました」
和田「そうですね。迷走かな、と感じましたね」

小田「アウトゥオリ監督は『相手に合わせてやる』と話していましたけど…」
和田「選手も信用しきれなくなったんじゃないかと思いました」
前田「ですね」
小田「選手は必死についていこうとしていたんですけど」

前田「ケガをしながらでしたよね」
小田「でもチャンスをつかんで、やる気に満ちていたんですよ」
和田「愛媛ではあれだけ信頼されて試合に出て、セレッソに帰ってきたんですけど…」
雨のアウェイ2連敗、金沢・長崎戦はつらかった…

--振り返ると、第37節・群馬戦から第41節・長崎戦までが一番しんどい時期でした。2分3敗と、ずっと勝てないままでした。
小田「つらかったです、あの頃は。アウェイの金沢戦 、長崎戦 は行かれたサポーターの皆さんもつらかったと思います。両方とも雨だったんですよ。それでも最後まで皆さんが応援してくれて、選手たちもやらなければ…という気持ちは見えました」

小田「それが、シーズンの最後につながりましたね。そういう時期でも、選手たちは試合直後にもしっかりコメントしてくれて助かりました。特にベテランの選手、ハシさん(橋本英郎)、関口選手、玉さん、あとパブロは一貫して前向きで、長崎戦後も『もう1回パワーをください』とコメントしていました」
前田「今年は練習でもなかなか明るいムードになりにくかったんですが、そういう時でもパブロが盛り上げてくれていましたね」
◆Vol.5に続く
◆バックナンバー

■前田敏勝さん(左)
Jリーグ公認ファンサイト「J’sGOAL」セレッソ大阪担当。セレッソのオフィシャルメディアや雑誌、WEBなどで広くサッカーライターとして活躍中。
■和田りつ子さん(中)
元女子1級審判で、スカパー!の中継レポーターの経験も豊富。サッカーの見識、愛情ともに深い“おしゃべり屋さん”。セレッソ大阪堺レディース、ガールズも取材。
■小田尚史さん(右)
『エルゴラッソ』のセレッソ大阪担当として、ホーム、アウェイの試合、トレーニングと広く深く取材を続けている。熱い記事が持ち味の気鋭のライター。
■進行・まとめ
横井素子(まいど!セレッソ~マイセレ~編集担当)
2015年12月15日実施