今季もっとも印象に残った試合は?
--2015シーズンで、もっとも印象に残った試合をあげていただけますか?

和田「私も第2節と言おうと思ったのですが、あえて最終節 です。やっと心がひとつになったというところで。2得点はセットプレーからで、セレッソらしい流れからのゴールではなかったですが、サッカーってやっぱり気持ちが大切やな、やっとチームになったよなと感じました。それまでは誰かがイライラしたりというのがあったのが、みんなが同じ方向を向けたのがこの試合とJ1昇格プレーオフだったのでは。この試合に勝ったことで、プレーオフが素敵な試合になったと思います。J2は同じ方向を向いていないと絶対に勝てないし、乗り切れないんです。第2節と最終節とどちらにしようか迷いましたが、セレッソらしくて大好きな第2節ではなく、絶対にこの試合に勝っていい雰囲気でプレーオフにいこうや、とクラブも選手もサポーターも全員が同じ方向を向けたということで」
小田「点を決めたモニさん(茂庭照幸)がベンチメンバーの中に飛び込んで行ってね!」
和田「一直線に走っていきましたよね。あれはたまらんかったです!!」
今季もっとも印象に残った選手は?
--では、MIP(もっとも印象的だった選手)を上げていただけますか?


小田「これだけの実績がありながら、試合に出られないときも耐えて、またプレーオフに向けて気持ちを持ってきているというところも含めて。悔しさが出ちゃうときもあったとは思うんですけどね。いろいろなものをチームにもたらしてくれました」
前田「僕は、染谷(悠太)選手 を上げさせてもらいたいです。個々の選手を見て、この1年で一番場数を踏んで、飛躍、奮闘していたなと思う選手です。監督の言うことも理解して、本人らしいカバーやビルドアップという持ち味も出しつつ、アウェイの磐田戦では体を張り続けてジェイを抑えたり、泥くさい面も昨年以上に持ち味として出せるようになりました。センターバックの選手ってなかなか報われないことが多い中で、ケガをするまで出続けていた染谷選手を押したいと思います」
◆Vol.9に続く
◆バックナンバー

■前田敏勝さん(左)
Jリーグ公認ファンサイト「J’sGOAL」セレッソ大阪担当。セレッソのオフィシャルメディアや雑誌、WEBなどで広くサッカーライターとして活躍中。
■和田りつ子さん(中)
元女子1級審判で、スカパー!の中継レポーターの経験も豊富。サッカーの見識、愛情ともに深い“おしゃべり屋さん”。セレッソ大阪堺レディース、ガールズも取材。
■小田尚史さん(右)
『エルゴラッソ』のセレッソ大阪担当として、ホーム、アウェイの試合、トレーニングと広く深く取材を続けている。熱い記事が持ち味の気鋭のライター。
■進行・まとめ
横井素子(まいど!セレッソ~マイセレ~編集担当)
2015年12月15日実施