まいど!セレッソ~マイセレ~のオフ恒例企画「選手別レビュー」。
各選手の2018年がどんな1年だったのか、番記者・小田尚史さんが綴ります。


丸橋祐介の2018年

 体調不良で欠場した第25節・浦和レッズ戦を除くリーグ戦33試合に先発。32試合にフル出場と、今季もセレッソ大阪の左サイドになくてはならない存在として1年間を通しての活躍が光った。
 攻撃の起点として、例年通り、クロス数やパス数など各項目でチームトップレベルの数値を残したが、今季、特に目を引くのが6得点という数字。J1第13節V・ファーレン長崎戦 での芸術的な直接FKは、今季のリーグ戦全体を見渡してもベストゴールの1つに数えられるほど鮮やかな弾道だった。直接FKは、第7節・川崎フロンターレ戦 でも決めており、第6節・サガン鳥栖 戦では、CKからも直接ゴールを決めている。セットプレーのキックについて、「いいボールを蹴ろうと意識し過ぎないことがうまくいった秘訣(笑)」と本人は謙遜するが、日々の練習の賜物だろう。
 また、今季について「自身の課題でもある波が減ったことは、少しは成長できたところ」と話すが、守備でも進歩の跡を見せた。「最初のキャンプからポジショニングについて指摘され続けた」尹晶煥監督の指導を受けたこの2年、「無駄なファウルが減った」と今季リーグ戦で受けた警告は3枚のみ。攻守に高い水準をキープした1年だった。

ライターからひとこと

 セレッソ一筋10年目となった今季。積み重ねたJ1での試合数は200を超えました。ただし、当然というべきか、本人は「もっともっと上の数字を目指したい」と、あくまで通過点であることを強調します。“無事これ名馬”という言葉もありますが、この10年間大きなケガもなく、チームに貢献し続けていることは立派。フィジカルが強く、運動量も豊富で得点力もある左利きの左サイドバック。Jリーグ全体を見渡しても、もっともっと評価されてもいい選手だと思っています。

文・小田尚史

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