7月22日(水)2015明治安田生命J2リーグ第25節
セレッソ大阪 vs ファジアーノ岡山 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 明治安田生命J2リーグ戦24試合を終えて、勝点38で4位のセレッソ大阪。前節、京都サンガF.C.にアウェイで0-1と惜敗したことで、首位の大宮アルディージャ(勝点55)とは17という大差がつき、2位のジュビロ磐田(勝点47)との差も9と開いてしまった。一方で、下を見れば勝点37で3チームが並んでいることもあり、現在は厳しいJ1昇格プレーオフ圏内争いの渦中にいる。そこから這い上がり、残り18試合でJ1自動昇格圏内に入るためには、セレッソとしてはもう本当に負けられない、勝ち続けなければいけない状況になっていると言えよう。そのなかで迎えるJ2第25節では、14位のファジアーノ岡山(勝点30)を、ホームのキンチョウスタジアムに迎え撃つ。

 前節の京都戦では、立ち上がりの失点が最後まで響き、リーグ戦10試合ぶりの敗北。パウロ・アウトゥオリ監督も試合直後には「負け以外の結果は考えられない内容だった」と厳しいコメントを残していた。そこから中3日という短い間隔でやってくる試合において、いかにチーム全体で立て直せるかが、この一戦の見どころであることは言うまでもない。「(前々節のコンサドーレ)札幌戦では非常によかった。結果だけでなく、中身もしっかり伴ったものだった。(中略)札幌戦では戦術的な理解をしっかりできていたからこそ、ああいう(内容のいい)ゲームができていたので、そういうところももう1回思い出すことが必要だ」と指揮官も言うように、これまでチームとして取り組んできたこと、「戦術的にしっかりオーガナイズ(組織)して戦うこと」(アウトゥオリ監督)を、立ち上がりから発揮しなければ勝利はつかめない。

 しかも、岡山は、前節の京都同様に運動量豊富にタフに戦ってくる好チーム。それだけに、京都戦の二の舞は絶対に禁物だ。「(岡山は)前線のプレッシャーとかが早くて、勢いがあるチーム。前半の立ち上がりは、この間の京都戦みたいに受けに回らないようにしたい。たぶん最初は前線から追い回してくると思うし、ウチがこの前の試合で結構慌てていたような形を狙ってくると思う。本当に立ち上がり10分、15分は集中しないといけない」と言うのは、ちょうど岡山戦当日に誕生日を迎えるFW田代有三。「岡山は絶対にハードワークしてくるチームなので、僕らも攻守ともにみんなでハードワークして、相手をうまくいなして隙を突いていきたい」と気合いを込める19番には、前回のキンチョウスタジアムでの札幌戦同様の活躍、そして勝利を呼び込むバースデーゴールを期待せずにはいられない。鹿島アントラーズ時代の同僚である岡山DF岩政大樹とのマッチアップも、この試合のカギを握る攻防となるだろう。

 この一戦では、パブロが累積警告により出場停止。攻撃の軸の1人を欠くなか、セレッソとしては今回もチームの総力が試される試合にもなる。それでも前々節から先発を続ける橋本英郎が中盤を引き締めて存在感を発揮すれば、前節では愛媛FCへの期限付き移籍から復帰したばかりの秋山大地がすぐさま途中出場し、早速成長の跡を示している。また、アウトゥオリ監督が日頃から「今いる選手たちを信頼している」と言うように、桜色の戦士たちには好タレントが揃っているだけに、先発を含めたピッチに入るメンバーの奮闘にも注目したい。「まずは一人ひとりが自分の役割を全うして、1対1の部分で負けないことが大事」と言うのは、ハードワークが光る関口訓充。セレッソらしいアグレッシブなサッカーで勝利するべく、走って、走って、走り続けて、岡山から勝利をもぎ取る。ホームで戦う以上、満場の桜色のサポーターの声援に応えるためにも、この一戦では「勝点3しか意味がない」(田代)。

文・前田敏勝

試合前日の監督・選手コメント
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相手チーム情報:2連敗から奮い立ち、挑むしかないゲーム。今節は、そのために用意された理想のカード