10月25日(日)2015明治安田生命J2リーグ第38節
セレッソ大阪 - カマタマーレ讃岐 (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 約1カ月前、明治安田生命J2リーグ戦第32節で首位の大宮アルディージャを敵地にて撃破したときには、2位のジュビロ磐田に勝点1差まで縮めていたセレッソ大阪。しかし、そこからの5試合での白星は1つのみ。3位の座をアビスパ福岡に奪われただけでなく、前節でザスパクサツ群馬に0-2と敗れたことで磐田との勝点差が7、福岡との差も5に広がってしまった。残り5試合、J1自動昇格圏内の2位以内入りは厳しい状況になったが、ここであきらめて下を向くわけにはいかない。セレッソの底力を見せるべく、ラスト1カ月の戦いに身を置くなか、この第38節では、ホーム・キンチョウスタジアムにて19位のカマタマーレ讃岐と対戦する。 

 第36節・ギラヴァンツ北九州戦で染谷悠太が、前節の群馬戦で秋山大地がそれぞれ負傷し、今季中の復帰が厳しい状況となってしまった。大事なところで期待の貴重な戦力を失うのは本当につらいことだが、こういうときだからこそ、チームでカバーしあうべく「総力戦を意識してみんなでやっている」と、楠神順平。「チーム、サポーター、みんなのため、出る選手だけじゃなく全員が(J1昇格に向かって)やっていくことしかない」。

 目の前の試合に話を映すと、前回の讃岐との対戦となった第9節 では、アウェイで3-1と快勝。その試合で今季初先発した楠神が「ラストチャンスだと思って臨んだ」なか、2得点を含む3ゴールすべてに絡む活躍を見せ、後半は讃岐の反撃にもあったがなんとかしのぎ、連敗を2で止めた。
 10月に入って黒星を2つ喫するなど、現状は当時の讃岐戦前と重なるような危機感が募る状況。それだけに、今回もこの讃岐戦で悪い流れを断ち切りたい。

 そのためにも、大事になるのは先に失点しないこと。「今はどこのチームも『まずは守備から』というところがあるので、先に失点してしまうと、相手の守備も、もっと固まってきてしまう。負けた試合も、福岡や群馬のように、相手は明らかに(守備に)人数をかけてきていた。そういう意味でも、先に崩れちゃいけない」と、前節でリーグ戦初先発を果たした中澤聡太も気を引き締めるように、相手のペースに巻き込まれないようにするためにも、守備面でも粘り強い戦いが求められる。特に讃岐はリーグ3番目に失点数が少ないチームということもあり、その堅守を引き出さないためにも、福岡戦や群馬戦の二の舞は許されない。

 もちろん、セレッソの攻撃陣にも期待は高まる。10月の3試合で奪った得点は、わずか1。これには悔しい思いが募るだけに、キンチョウスタジアムを大いに沸かせるセレッソのゴールシーンを期待せずにはいられない。エジミウソン、田代有三、玉田圭司、楠神など、攻撃陣には経験豊富なタレントが揃っているだけに、彼らの本領を今こそ見せるときだ。

「すごく大事な1試合1試合になると思う」と、中澤。クライマックスを迎えて、何よりセレッソに欲しいのは勝利という結果。桜色の戦士たちは、誇りにかけて、ホームで勝利をもぎ取る。

文・前田敏勝

試合前日の監督・選手コメント
相手チーム情報:総失点はリーグ3位。セレッソ戦でも「堅守の讃岐」を貫くのみ!