10月31日(水)2018明治安田生命J1リーグ 第31節
鹿島アントラーズ - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/カシマ)
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前節はアウェイでFC東京を撃破した セレッソ大阪。再びACL圏内に肉薄する大きな勝利を得た。布陣を[4-4-2]に戻し、ある意味、原点回帰で掴んだ勝点3。「今季の残り試合、しびれる試合を続けるためにも大きな勝利だった」(水沼宏太)と選手たちも語るように、残り5試合、3位以内へ向けての機運をもう一度高めるためにも、価値ある勝利だった。
今節はアウェイでの鹿島アントラーズ戦に挑む。「勝点差は2。勝てば抜ける、非常に大事な一戦」(杉本健勇)だ。前節に続き、ACL出場権を争う相手との、アウェイでのビッグマッチ。そんな今節へ向けて、「ウチが勝つためには、前節のように粘り強く戦うことがベースになる」と話したのは田中裕介。「前節は誰かがミスをしても、誰かがそれをサポートするディフェンスができていた。鹿島は試合巧者という印象はあるけど、ウチも1人ひとりが100%の力を出せれば勝てる。前節と同様、ミスが起きても全員でカバーすることが大事」と山下達也は語気を強める。
アウェイで鹿島撃破を成し遂げるために、前節見せた粘り強い守備は欠かせない。その上で改善したいのが、攻撃におけるビルドアップ。4バックに戻り、木本恭生やオスマルといったプレスの逃しどころとなる選手がいなくなった影響もあってか、前節は中盤でミスが何度も起きた。幸いボールロストが失点にはつながらなかったが、鹿島はそういったミスを見逃してはくれない。前節のようなボールの失い方を繰り返せば、鹿島はシュートに、ゴールにつなげてくるだろう。「(ミスから)1発で決められることはしないようにしたい。ボールを失った後も含め、全員で粘り強い守備を継続していきたい」とは山口蛍。
また、今節の行方を占う上で外せない要素が、今節から中2日で鹿島がACL決勝の第1戦に臨むということ。昨季の浦和レッズでの体験も踏まえ、高木俊幸は次のように鹿島の置かれた状況を推測する。「もちろん、目の前の試合が大事だということはわかっているけど、ACL決勝とリーグ戦を両立させるのはなかなか難しい」。もっとも、「来年のACLに出ることを考えれば、リーグ戦もしっかり戦ってくると思う。それに、メンバーが替わっても鹿島が強いことに変わりはない。ACL決勝に出て勢いにも乗っていると思うし、その勢いに飲まれないようにしたい」と山口は気を引き締める。
今季のACLファイナリストのホームに乗り込む今節。「今、自分がわかることは、『簡単ではない試合になる』ということ。ACLの出場権を懸けた直接対決。本当に大事な試合」と語ったのはソウザ。過去、セレッソは2年連続でACL出場権を獲得したことはない。クラブ初のタイトル獲得を果たした昨季に続き、クラブ史を塗り替える大きな挑戦となる。「波があり、今まで乗り越えることができなかった壁は若さを言い訳にしていたけど、今はみんなも経験を積んで、代表選手もいる。そういう言い訳は利かない。一丸となって乗り越えないといけないし、そういう姿を見せたい」とキム ジンヒョンはキッパリ話す。
紛れもない大一番。セレッソにとって今節は、そういった位置付けの一戦となる。
文・小田尚史
ニュース
J1 第31節 鹿島戦|プレビュー:2年連続ACL出場権獲得のために、乗り越えるべき壁。チームの力を結集し、勝利を掴む
2018年10月30日(火)
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