3月4日(土)2017明治安田生命J1リーグ第2節
浦和レッズ 3-1 セレッソ大阪 (14:01/埼玉/43,826人)
試合写真・コメントなど
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●ペトロヴィッチ 監督(浦和)
「2週間で5試合というマラソンをなんとか凌ぐことができました。今日のセレッソ戦は難しいゲームになると思っていました。なぜならJ2からJ1に昇格したチームは高いモチベーションで試合に臨みますし、特に浦和との対戦ではどのチームも特別なモチベーションで臨んできます。
ただ、選手たちは立ち上がりから非常にアグレッシブな、すばらしい戦いを見せてくれました。特にボールを失った後の切り替えが非常に早く、相手に落ち着いた形で危険なカウンターの機会を与えずに攻撃の芽を摘んでくれていました。その中ですばらしいゴールを重ねてくれました。
60分すぎまでは狙いとする戦いができていたと思いますが、それ以降は選手たちに徐々に疲れの色が見え始めて、そこからは狙いとする戦いが若干できないような時間が増えましたが、選手たちは最後まで力を振り絞って走り、戦ってくれたと思います。試合を通してみれば、浦和が勝利に値するプレーをしていたと思います」
Q:ここまで公式戦3勝2敗だが?
「5試合をトータルしてみると、非常によかった部分と、そうでなかった部分の両方を見ることができたと思います。ただ、非常にいい部分があった5連戦なので、疲労がある中でよくやってくれたと思いたい部分と、今後に向けて修正していかないといけないというのと両方の気持ちが入り交ざっています」
Q 去年は阿部勇樹と柏木陽介が中盤の底の主軸だったが、青木拓矢がいて、駒井善成もすばらしく、遠藤航、那須大亮もいる。連戦が続くと一番消耗するポジションだと思うが、これだけの選手層があるのは意図を持った結果か?
「昨年までこのポジションは代えの効かない状況だったのは間違いないです。今シーズンに入るにあたり、このポジションで起用できる選手を増やしていきたいと思っていたのは確かです。ただ、我々のチームのやり方はけっして簡単ではない。ある程度の時間をかけてトレーニングして、試合をしないと、真ん中のポジションをこなすことは難しい。守備的だけでもダメですし、攻撃的な要素を持っている選手だけでもダメですし、両方をちゃんとできる選手がやらないといけない。
我々のサッカーにとって、真ん中のポジションは心臓部です。そこでプレーする選手は守備ができて、ボールを前に運ぶことができて、的確なタイミングでボールを縦に入れたりサイドに入れなければならない。右、左、前に出していかないといけない。真ん中にボールがあるということは攻撃において選択肢が増えます。今シーズンの5試合の中で、このポジションができる選手が増えたことを見せることができたと思いますし、そういう見方で見れば今後の展望としてポジティブな状況であると言っていいと思います。
日本のサッカーは変化しています。以前であれば、得点能力の高い外国籍選手がいれば、そのチームは限りなく優勝に近い、あるいは優勝できるチームでした。ただ、日本人選手のレベルが上がり、DFのレベルも上がり、対峙する時に1対1で負けなくなった、あるいは守備の組織をしっかり作る中で個に対してしっかり守れる戦い方をしてくるチームも増えました。その中で、得点能力の優れた外国籍選手だけがいても、点を取れなくなってきているのが今のJリーグだと言っていいでしょう。我々が非常に大事にしているのは、後ろからいかに質の高いボールを入れていけるか、あるいは相手の守備ブロックをいかにはがせるかを求めています。なぜ、それが必要かと言えば、それができれば、相手は空いた穴を埋めに来ますし、そうやって守備組織にズレが生まれます。その時に前線にいいボールが入れば、選手たちは比較的簡単に縦パスを入れたり、放り込んだりするよりもいい形でゴール前に入って崩しやすくなります。
だからこそ、我々の戦い方は特に後ろの守備の選手、あるいはボランチの選手の攻撃の組み立て、ボールの運びが非常に重要になります。メッシ、世界的なすばらしい選手ですが、メッシもバルサも周りのフィールドプレーヤーが彼にしっかりとしたお膳立てをしているからこそ、彼の能力が生きています。他の選手が後ろで守っているだけで、メッシにお願いしますと1人だけに得点を求めても、相手の守備を崩すことはできません」
Q:3得点後に4得点、5得点目を取りにいくを姿勢を見せたところで失点した。監督としてはリードしていても、終盤でも得点を狙いにいく姿勢を貫くのか?
「我々と対戦する多くのチーム、特に国内の場合は守備的に戦って速攻を狙ってきます。相手が出てこないなら我々も行かない、そういう状況の試合を作ることももちろんできます。ただ、レッズはホームゲームになれば4万、5万というサポーターが応援しに来てくれます。その人たちに、そんな退屈な試合を見せられますか?0-0でいいという戦い方をすれば、サポーターは満足しないでしょう。
ただ、5-4で勝ったとしても、それを楽しく喜んでくれる方もいれば、なぜ4失点もしたんだと批判する方がいるのが浦和です。我々の宿命として、どんな試合をしたとしても、必ず満足されない方がいることです。
川崎Fはこの前、香港のチームと戦い1-1で引き分けましたが、選手がサポーターに挨拶に行く時に、サポーターは温かく拍手で激励したと思います。あれが浦和だったら、サポーターはブーイングしていたかなと思って見ていました。我々は日本の中で最も多くのサポーターを抱えているチームであり、厳しい目で見る方が非常に多い。勝つだけでなく、内容もしっかり求めて戦っていくことを使命として戦っています。浦和は常に勝利を求められていますし、勝つためにはどうしたらいいか、それは攻撃するしかありません。やはり我々は攻撃的なサッカーをこれからも続けていこうと思います。浦和で仕事をするというのは監督としても、選手としても非常にやりがいのあることだと思っていますし、常にベターを求めて、半歩でも一歩でも成長していけることを考えて、努力していかないといけないし、それが大きなモチベーションになります。
日本で12シーズン目になりますが、常にほぼ、相手チームが守備的に我々のサッカーをいかに消してカウンターを狙うかということをしてきます。その中で我々も、こういう戦いをすれば守備を崩せる、守備をかいくぐれるということを毎試合、毎シーズン考えながらやっていくのは決して簡単ではないことは皆さんにご承知いただきたい」
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◆試合後の尹晶煥監督(セレッソ)記者会見コメント
◆試合後のセレッソ選手コメント
◆試合後の浦和選手コメント
ニュース
J1 第2節 浦和戦|試合後のペトロヴィッチ 監督(浦和)記者会見コメント
2017年3月4日(土)
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