2月2日(木)に開催しました「サポーターズコンベンション2017」第2部について、レポートいたします。
「サポーターズコンベンション2017」レポート【第2部(2)】よりつづく

【スタジアム改修工事および建設募金団体についての説明】
資料
桜スタジアム(キンチョウスタジアム)改修工事説明(PDF/2.83MB)

桜スタジアム建設募金団体 代表理事 宮本功

こんばんは。昨シーズンはいろいろご心配をおかけして、なんとかJ1に昇格できて、皆さんに今日来ていただいて、期待していただいている感じをうれしく思います。私は今から、キンチョウスタジアムの改修について少しだけ説明をさせていただきます。
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私の名前の上に、「桜スタジアム建設募金団体」と書いています。今回の改修は、桜スタジアム建設募金団体を設立して、私がその責任者を務めさせていただきます。 
<資料P2>
もともとは「セレッソの森スタジアム構想」という形でいろいろと検討をしていました。今回、改めて、スタジアム構想から実際のプロジェクトに格上げをして、「桜スタジアムプロジェクト」と命名しました。スタジアムは、サッカーをやっている方だけが使うわけではないですし、大阪市の市民の皆さまに応援していただきたい。でも、セレッソ大阪のホームスタジアムでもあるというところから、セレッソの桜であり、大阪市の花であり、日本を象徴する花である桜という名称を頭に頂いて、桜スタジアムと命名します。
<資料P3>
実際にこのようなコピーで進めていくのですが、「大阪のみらいに、感動を贈ろう。」を合言葉に、世界に誇れる、世界がうらやむスタジアムを贈るということで、今回の改修事業を進めていきます。
<資料P4>
コンセプトは、以前からお話しているところと変わらず、クラブの成長に応じて段階的に改修をしていく。一気にドーンと進めていくだけの力はまだ我々にはないので、段階的に進めていきながら、近さであったり、一体感であったり、臨場感であったり、キンチョウスタジアムの良さはそのまま生かしながら、試合の日だけではなくて、普段の日でも皆さんに使っていただけるような複合型スタジアム、都市型の複合型スタジアムをみんなで作っていく。育成型スタジアムと言いますか、そういうコンセプトでやります。
昨シーズンのJ1昇格プレーオフはキンチョウスタジアムで2試合を戦って、最終的に結果を出せました。本当はヤンマースタジアム長居で予約していたのですが、選手たちがキンチョウスタジアムでやりたいということで、会場を変えていただいて、キンチョウスタジアムで試合をしました。そういう良さを生かした形で、改修を進めていきたいと思います。
<資料P5>
実際に改修するところは、ご覧のL字型のところです。今回は第3期にあたりますけれども、観客数は約3万人。着工は2018年夏頃、完成は2020年の冬頃。機能としては複合型。そしてラウンジ等をしっかり拡充したい。防災拠点としての機能も、できれば持ちたいと思っています。それから、キンチョウスタジアムですでに一部導入していますが木材を利用したりすることで、温かさであったり威圧的ではないというか、地域の方にどこか親しみを持てるスタジアムになればなと思います。
<資料P6>
募金団体として、募金の目標額は66億円を目指します。感覚がないくらい途方もない金額のように思えるかもしれません。クラブとしては88億円というキリのいい数字にしたかったのですが、現実的には66億円を目指します。
<資料P7>
仕組みは、建設募金団体が寄付を集めて、国の助成金などももらいながら実際にスタジアムを建設をし、完成後は大阪市に寄付する。そして、一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブが長期にわたって管理をしていくという枠組みです。長期にわたる管理がないと、投資した分の回収が図れません。当然そこには、投資回収ができる枠組みが必要になります。それも十分見越した上で、やれる範囲のビジネスとしてのマックスが、先ほどの66億円という数字になります。もちろん、たくさん集まったら言うことはないので、どんどん行きます(場内笑)。たくさん集まったらL字の改修がコの字になればいい話なのでグイッと広げていくのですが、まったく実現味のない計画ではダメなので、実現性のあるところでやります。 
<資料P8>
今、セレッソ大阪スポーツクラブが長居公園の指定管理業務をやっています。我々が獲得しているのは5年間です。2020年で1回、切れます。その後は入札なので、我々が獲得できる保証はありません。前回も入札でした。なので、改修は5年間の間に終わらせてしまいたい。
それから、募金団体というのは最大で3年間活動できます。この仕組みは、ふるさと納税とよく似た仕組みを導入します。大阪市民の方でも寄付ができる「ふるさと寄付金」という制度を申請しています。個人の方でしたら、ふるさと納税ができる金額でご寄付をいただいたら、お金がまた還付されて実質2,000円で済むという、ふるさと納税とほぼ同じイメージができるわけです。法人の方は損金算入という税制として優遇される仕組みを導入して、皆さんに参加していただきやすい仕組みを作ります。募金の開始は、今のところ3月下旬を想定しています。本当はもっと早く始めたかったのですが、不幸なことに、熊本で大変な震災がありました。そういうところで、我々が募金を進めていくタイミングではなかったのです。それが収束していくなかで、私はチームの仕事もさせていただいていたのですが、募金を集めるような状況にもならず、今季のシーズンの頭になったという形です。 
<資料P9~14>
募金の開始と設計の開始は当然リンクしますが、そのなかで皆さんのご意見もいろいろと寄せていただけたらと思いますし、なるべくいいスタジアムにしたいと思っています。また改めて、いろいろお願いを差し上げたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【第2部(4)】につづく