2月6日(土)に開催しました「サポーターズコンベンション2016」第2部について、下記のとおりお知らせいたします。

【第2部(1)】
クラブ方針発表/事業関連実績報告・方針説明(玉田稔社長)
クラブ方針資料(PDF/518KB)
事業関連資料(PDF/697KB)

クラブ方針と事業関連について、ご説明します。
●クラブ方針資料 P2
まず、2015年シーズンの総括ですが、2014年の反省を生かして、我々の考えていることを十分に理解してくれている監督ということで招へいしました。その結果、残念ながら残り1試合というところでの退任となりました。1つは、コミュニケーションの問題というのが大きかったかなという反省があります。それから、下位チームとの対戦成績にも、実は問題がございました。結果、残念ながらJ1昇格プレーオフで昇格できませんでした。

●クラブ方針資料 P3
これはJ2リーグの順位表です。セレッソは勝点67で、3位のアビスパ福岡とは(勝点差)15点、2位・ジュビロ磐田とも15点差がございました。得失点差は+17ということで、1位・大宮アルディージャの+35、ジュビロの+29、アビスパの+26と比べて、やはり4番目の実力だったのかなということになろうかと思います。総失点は40点(試合数42)で、1番少ないチームは6位のV・ファー連長崎の33点。我々より上位にいるチームではジュビロが43点ですが、ジュビロは総得点が72点あります。セレッソの場合は(総得点が)57点です。

●クラブ方針資料 P4
チーム別の対戦成績を見ると、太字で書いていますが、下位チームに勝ち切れていないというところがよく見えます。2勝したチームは、大宮、北九州、岐阜、栃木の4チームですが、上位のチームでは大宮だけです。逆に2敗したチームというのは、福岡、長崎、金沢、群馬ということで、下位のチームにも2敗していて、上位のチームでは福岡に2敗しています。2分のチームは、千葉、熊本、水戸と、(一部は)リーグで下位のチームです。42試合戦って、18勝13分11敗です。

●クラブ方針資料 P5
試合内容を見ると、前半を勝って終わると、勝率は約7割。先取点を取った場合には勝率0.75、これも約7割の勝率でした。では、なぜ勝ち切れなかったのか、J1復帰できなかったかというところで失点を見ると、40失点のうち76分から試合終了までで14失点しています。失点の35%、3分の1以上を残り15分で喫していることになります。また、そのうちアディショナルタイムでの失点が4試合ありました。

●クラブ方針資料 P6
これらを総括して、細かいところはのちほど大熊清監督から分析しお話しいたしますが、「最後まで走れていないんじゃないか」「最後のところで球際に弱くなっているんじゃないか」ということで、ひょっとすると90分間走れる力がついていなかったんじゃないかなということも言えるかもしれません。
ケガ人が多かったということも言えます。そういった意味で、選手が90分以上の時間帯をフルに走り抜ける、戦い抜ける体力づくり、選手のサポート体制を強化する必要がある。これは今年すでに実践しております。

それから、先ほど失点の話をしましたが、ジュビロよりも総失点が3点少ないのですが、総得点も圧倒的に少ないということで、それが順位の差に出ていました。得点力不足の解消、これについては、FWにも強力な選手を配置することができています。このあたりも解消する手立てが何とかできたかなと思います。

それから、競争による個々人のレベルアップということです。第1部で紹介しましたが、13名の新加入選手に加え、昨シーズンからの選手も含めて、総勢39名になります。U-23チームでJ3にも参入しますが、その選手を除いても、全ポジションで複数の選手が競うという形になります。ポジションによっては、1つのポジションを3人で競うことにもなります。そういう競争のなかで、個々人のレベルアップを図っていきたいと考えています。

●クラブ方針資料 P7
2016年の一番大きな方針は、J2で優勝してJ1復帰ということです。「夢と絶望の90分」(J1昇格プレーオフ)というのは、もう戦いたくないというところです。

それから、クラブスローガンとして「SAKURA SPECTACLE」を掲げました。もう一度、セレッソ大阪というのはどういうチームなんだというところを振り返る意味で、新たに「SAKURA DNA戦略」を骨格方針としました。世界基準の選手を輩出することと、柿谷(曜一朗)選手もそうだと思いますが、そういった選手をいい形でチームに復帰させていく、循環させていくということをやり続けたいというところです。この「SAKURA DNA戦略」につきましては、詳しくはのちほど宮本(功・チーム統括部長)からご説明させていただきます。

●クラブ方針資料 P8
そして、クラブスローガンは「SAKURA SPECTACLE」です。昨シーズン、私が社長に就任したとき、スローガンというのはあまり好きじゃないという話をしました。基本的なチームのスタンスや考え方というのは、そうそう毎年変えるべきものではないと私自身認識しております。いろいろな方のご協力をいただきながら、こういう言葉をまとめました。もちろん、SAKURAというのはセレッソなのですが、「閃け、輝け、咲き誇れ」ということです。具体的に言いますと、チームの昨シーズン終盤を見るとおわかりいただいたかもしれないですが、躍動感がなかったといったことがあったと思います。「戦う」、「走る」、「魅せる」、「驚かせる」、「信じる」、「立ち上がる」、「夢を咲かす」。我々はサポーターの皆さんとともに生きていきたい、この花を咲かせていきたいというのが、「SAKURA SPECTACLE」の本質です。「SAKURA SPECTACLE」をベースに、「SAKURA DNA」、こういったことをもう1度しっかりとチームに根づかせていくことで、1年ではなかなか難しいかもしれませんが、J1復帰後、常にACL(AFCチャンピオンズリーグ)を狙えるチームを作っていきたいと思います。

ここで、方向を変えるお話になりますが、実は会社の組織変更も少し考えました。昨年は事業部という形で、運営、広報、営業、こういったところをひとまとめにしていましたが、それぞれを個別にして、営業、広報、運営、ホームタウンと4つの部門とし、そして管理部、新たにチーム統括部も編成しましたので、6つのセクションになりました。しばらくはこのセクションで走りながらいきたいと考えています。

一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブでは、今年4月1日から、長居公園全体の指定管理といった業務にも就いていきます。そこでまたいろいろ組織、人事を考える必要があります。営業は今までのような大きな組織ではなく、会社の根幹となるところを、私の直轄のもとでやりたいと考えていますので、昨年の営業の成績と、今年度の方針や目標について、私から説明いたします。

●事業関連資料 P2
昨年の実績について、まずスポンサーですが、実質6社増えました。新規に10社、未継続は4社です。スポンサー、広告収入については、一昨年から比べますと、4億6千万円ほど増えております。

●事業関連資料 P3
年間指定席、皆さんにも買っていただいている席ですが、2015年が1215席ですので、前の年から230席ほど減り、84%のレベルです。年間パスポートについて、これも残念ながら大きく減り、2014年に比べると3分の2まで落ち込んでいます。

●事業関連資料 P4
2015年は、新たにレッドブルやシンハービール、明治安田生命と多くのスポンサーの方々に、新規にご加入いただきました。

●事業関連資料 P5
総入場者数は、2014年と2015年は試合数が違いますが、これも残念ながら前年比60%ということで、J2になったために大きく落ち込んでいます。平均入場者数は12,232人ということで、J1とJ2を合わせた40チームの上から12番目の数字になります。J2では1位ですが、一昨年から比べると大きく減っています。

●事業関連資料 P8
2016年の営業方針について、大きくは3つです。皆さんの期待に応え続けたいというところが一番大きなところですが、なかなか難しいテーマです。あきらめているわけではないです。皆さんのいろいろなご意見を聞きながら、なんとか一歩ずつでも前に進めていきたいと思っています。

●事業関連資料 P9
「パートナークラブを活用した、アジアでのマーケット拡大」については、ベトナム、タイ、インドネシアといったところのマーケットも拡大していきたいと思っています。

●事業関連資料 P10
「リピーター化に向けた取り組み」としては、1回来ていただいた、コアでない方をいかにリピートに向けて持っていけるかというところも、大きなポイントと考えています。

●事業関連資料 P11
「お客様の期待を超え続けるグッズ企画・販売」というところでは、先ほども言いましたように、社団法人が指定管理することにより、試行錯誤しながらになると思いますが、スタジアム売店も少し違ったやり方ができるかなと思います。

●事業関連資料 P12
収入の目標としましては、太字が2016年で、その横に書いてあるのが2015年です。いずれも前年を上回っていきたいということで、特に「その他広告収入」は、2015年の2億3千8百万円に対して、4億円以上としています。

●事業関連資料 P13
入場者数、平均入場者数も、すべての項目で2015年を上回る数字にしています。これは、我々だけでできるものでは到底ありません。もちろん、社員が一生懸命頑張って、皆さんと協力しながら、いろいろなバックアップ体制を取りながら、達成していきたい数字です。
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【第1部】レポート
 玉田稔社長あいさつ、新加入選手登場・あいさつ、新スタッフの紹介、大熊清監督あいさつ、ユニフォームの紹介、「Power&The Glory」合唱
【第2部(1)】レポート
 クラブ方針発表/事業関連実績報告・方針説明(玉田稔社長)
【第2部(2)】レポート 
 チーム統括部方針発表(宮本功 チーム統括部長兼一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ代表理事)
【第2部(3)】レポート
 チーム強化方針発表(大熊清 監督兼チーム統括部フットボールオペレーショングループ部長)
【第2部(質疑応答)】レポート