2月6日(土)に開催しました「サポーターズコンベンション2016」第2部・質疑応答について、下記のとおりお知らせいたします。
事業関係 チーム関係 その他・クラブ関係

◆事業関係
Q:ホームゲームの日にたくさんイベントがありますが、開始・終了時間をもう少し考えていただけませんか。選手のウォーミングアップ時にはスタジアムに戻るので、参加できないイベントがあります。昨年も、プライム会員しか応募できないイベントの終了時間が遅かったので、応募をあきらめました。それとも、あの時間に開催するということは応援の声が減ってもよいのでしょうか。
A:玉田稔社長
決して減ってよいという考え方ではなくて、いろいろなイベントを楽しんでもらいたいという思いがあったのですが、ご指摘いただいたようにこちらの配慮が足りなかったと思います。もう一度スケジュールをうまくできるように考えていきます。

Q:試合中、客席にビールを売りに来る方法を変えていただきたいです。試合を集中して見ているのに、コップを振りながら「ビールいかがですかー?」と来られると、視聴覚ともに妨げられて辛いです。商売なのかもしれませんが、お金を払って試合を観ている観客を第一に考えていただきたいです。たとえば通路でしゃがんでいて、観客が手を上げたらその席に向かうというふうにするとかはいかがでしょうか。 
A:宮本功代表理事
ビールの販売について、今までの運営の仕組みだと我々は選べなかったし、関与できませんでした。販売を含めて、我々がスタジアムを借りる時に付いてくるもので、価格やサービスのありようは、お願いはできるものの、我々が発注できるものではありませんでした。4月以降は指定管理を受けたことにより、少し改善できると思います。ですが、今の販売方法は、私も勉強不足で申し訳ないのですが、すごく飲みたい人もいるかもしれないので、いろいろ考えて、場所に応じてなど、とにかく皆さんの観戦が第一であることには変わりはありませんので、しっかり研究していきたいと思います。

Q:ホームゲーム前日の待ち列の確保開始時間の18:00なのですが、もうちょっと早くしてもらえないでしょうか。他のチームのスタジアムは10:00や遅くても15:00とかなので、せめて15:00くらいにしてもらえませんか。
A:玉田稔社長
今シーズンのホームゲームは、基本、土曜日にU-23、日曜日にトップチームというケースが大半です。となると、今の時間帯そのものが変わってきますので、キックオフ時間等々も考慮して、時間帯を設けたいと思います。たぶんチェックする回数が減ると思いますので、お願いになるもかもしれませんが、きちっとルールを守ってやっていきましょう、ということで進めたいと思います。

Q:昨年、メガストアでユニフォームのマーキングやスマホケースの注文などをしたら、仕上がりにミスがあったり不良品があったり、対応が悪い印象でした。ユニフォームのマーキングでは、背番号に空気が入り変な感じに浮いて、明らかに貼り付け段階でミスが確認できる仕上がりでした。スマホケースは、12番・個人ネームで発注しました。発注の紙にオリジナルネームを書き、仕上がりを見たら1文字「M」が正しいのに「N」となっていました。2週間以上待たなければいけない商品なのに、さら2週間待ちで、1カ月以上待ちになりました。シーズン後半だったため、シーズン終了間近になってしまいました。ミスはあるものですが、ユニフォームの時はスタッフの対応が良くなかったです。改善してほしいので、今後のメガストア運営についても検討をお考えください。
A:宮本功部長
すごく申し訳ないですし、改善します。シーズンのいつかということを抜きにしても、シーズン前だと試合に間に合わせたいだとか、それぞれの方の欲しいタイミングがあると思います。具体的に私が作業して差し上げられるということではないですが、しっかりとフォローして改善させていただきます。

Q:去年のファンクラブ会員特典のタオルマフラーですが、限定という表記があったか覚えていないのですが、オリックスとの企画に使われたり、福岡戦の招待企画で使われたりと、明らかに作りすぎたという感じがあったのですが、そのあたりの対策はできなかったのでしょうか。
A:宮本功部長
ファンクラブは目標を設定していましたから、それに向けてアクションを取っていました。人数そのもののところで、目標と現実が必ずしもうまくいくわけではなく、グッズ1つにしても売りたいと思っても全く売れない、色の違うタオルマフラーとか、いろいろなトラブルがあります。幸い、いろいろな有効利用ができたことについては良かったと思います。できる限りロスのないようにしっかりやっていきたいと思います。

Q:ホームゲーム当日、列誘導されているスタッフの方、売店のスタッフの方について、ほかのアウェイのゲームに行った時に比べてスタッフさんの質が低いかなとずっと感じています。誘導しているスタッフにもかかわらず、どこに行ったらいいかパッと答えられなかったり、売店の方に「山口選手のタオルマフラーをください」と言うと「何番ですか?」と聞かれたりということが結構あります。何試合も行き慣れている方はそれでもいいと思うのですが、玉田社長のお話にも合ったように、リピーターの獲得に向けてそういうところで時間がかかってしまうとか、だらだらしてしまうというのはもったいないと感じています。終わった後の反省会など必ず必要だと思うのですが、総括はされていますでしょうか。
A:玉田稔社長
イベントもそうですが、試合後は反省会を必ずやっていて、できることはすぐに次の試合から反映させようとしています。ただ、ご指摘いただいたようにアルバイトにお願いしているところもあるかと思いますが、方針として顧客満足度のアップと言っておきながら、それとチグハグな対応をしてしまっているというになります。ここにいるスタッフも含めて、しっかりとレベルアップを図りたいと思います。

Q:先ほど玉田社長からお話があったリピーター化に向けた取り組みで、初めてセレッソの試合観戦をしたお客様や子どもたちに、楽しかった、勝ってうれしかったと言ってもらうため、また次の試合を観に来てもらうために、試合終了後にはゴール裏で選手たちのあいさつの時に写真撮影をしていたと思います。清水エスパルスのように勝ちロコなどのパフォーマンスがあれば、選手、サポーター、チーム、スタジアムが1つとなって盛り上がれるのではないかとずっと考えていました。選手主体で考えてもらいたかったので提案させていただきました。
A:宮本功部長
今までいろいろなクラブのセレモニー、イベントがあったと思いますが、私が関わった範囲ではクラブ側が強制しない、こうしなさいとシナリオを渡すことはしてきませんでした。引退ゲームがグダグダになって、DJの西川大介さんにコントロールしてもらって…というセレモニーが多かったと思います。セレッソの選手は、森島(寛晃)を筆頭にあまり出たがらないので、余計に積極的な交流の場所が成立しなかったのかもしれないです。願わくは、選手が自然発生的に行ったところに我々が助太刀をするという形で、皆さんとセレッソ、選手の間でなにか作っていけたらいいなと、そういうチャンスがあればと思います。
A:玉田稔社長
リピーターについて言うと、やっぱり勝つことで、また観に行きたいと思っていただけると思います。また、皆さんのご協力もいただかないといけないのですが、たとえば汚いスタジアムだったというのは2度と行きたくないと思われてしまうという逆の面もあります。もう1度行きたい、また行ってみたいなということを、いろいろな面で注意して作っていきたいと思います。

◆チーム関係
Q:昨シーズン、特に練習中の負傷が多かったように思いますが、それについてどうお考えでしょうか。また対策等あれば聞かせていただきたいです。
A:大熊清監督
確かにケガ人が多かったと思います。さらに、少し再発が多かったというところが残念な点で、そういう意味でも、チーム強化方針 でお話をさせていただいたようにトレーナーを4人にしたこと、それとチームという枠組みの前に個の心技体を鍛えたいというところです。これは信頼関係がないと、練習のほかに筋トレ場に行ったりはできないし、私生活での食事も非常に重要だと思います。経験のあるスタッフを増やして、私生活の栄養部分の指導を行い、フィジカルコーチによる個の強化をしっかり図っていきたいと思います。選手からこういうメニューが欲しいとか、筋トレをもうちょっとやりたいという声が出だしています。先ほど言った自覚と自立という意味では、非常に良い方向に向かっていると思うので、しっかり管理しながら強化していきたいと思っています。

Q:J1とJ2ではかなりスピードが違うと思います。1年間J2のスピードで慣れてしまうと、J1でのスピードに慣れるのが難しいと思います。J2で結果を出しながら、J1を見据えた準備などを具体的に教えてください。セレッソはJ2で優勝するのが目標ではなく、J1で優勝するのが目標ですから。
A:大熊清監督
選手補強については、皆さんの力添えとクラブの理解があってJ1で戦える選手層を集めさせていただきました。スピードというのは、考えるスピードであったり判断であったり、そういうところも含めて自覚して自分で考えなければいけない部分があるのですが、最終的には練習は嘘をつかないと思っています。たとえばスピードであれば、今はGPSという形で運動量を測れるようになっていて、1日ごとにどのくらい走ったというのを毎日データで管理しています。運動力が一番あるのが、丸岡満選手で一番走れます。彼と、今は名前を言えないですけど走らない選手を、わざとマンツーマンにして走らせてみました。そうすると1回の練習で1.5~2kmぐらい違います。そういう意味では、体調管理やフィジカルの強化を含めて、やっぱり練習は嘘をつかないものだと思います。やらせる、習慣化させるというところも必要かと思うので、練習の内容、量を含めて、今のご指摘はセレッソにとって必要なことだと思います。体重管理、脂肪管理、筋力も管理しています。あまりにも「管理」ということが、選手にとってストレスにならないようなアプローチもしていかないといけないなかで、強くなってJ1に戻れるように、しっかりと練習をさせたいし、自覚の意識を持ってやっていきたいと思います。

Q:タイキャンプを終えて思ったこと、チームに足りない部分、ここはどのチームにも負けないという部分を教えてください。
A:大熊清監督
足りなかったところというのは、先ほども話をさせていただきましたが、戦術上やはり運動量というのは謙虚に足りなかったと思っています。ただ、セレッソは走るだけでなく、相手を前後に走らせるというところは持っていると思います。ゴールに向かいながら、我々も走って相手もさらに走らせるということで相手の失点を多くさせるというポテンシャルは、今まで作ってくれたセレッソのサッカーが持っていますし、そういう補強をクラブにしていただいています。そういうサッカーをしっかりやっていきたいというところと、今までにあるないではなくて、逆に本当に変わったなというところをセレッソに付け加えたいと思います。セレッソはうまい上に、こんなに相手にプレッシャーをかけられるようになったのかと、メンタル的に崩すというよりも、相手が引いているのであれば相手ゴールに近いところでボールを奪いに行ってやるというプレッシャーを相手にかけられるということを、今もやっているし、できるポテンシャルはあると思います。なにが他チームより勝っているかというご質問でしたが、セレッソに植え付けて、今後その質問にきちっと答えられるようにしていきたいです。

Q:昨年のサポーターズミーティングでセカンドチームの設立予定はないと否定していたのに、今シーズンからJ3に参入したのはなぜですか。セカンドチームを設立したのなら、大阪府リーグや関西リーグと手順を踏んでからJ3に参入すべきではないのですか。JFLの各クラブに対して失礼ではないかと思います。セカンドチーム設立からJ3参入に至るまでの経緯、目標などがあれば教えてください。
A:宮本功部長
先ほどチーム統括部方針 で少し触れさせていただいたのですが、厳密に言うとセカンドチームというものは設立されていません、登録上は。すべてトップチームです。ですが、若手を育成するためにJリーグがルールを新たに設けて、その一定の基準をクリアできたクラブが今回3チーム、J3に参入しています。ですので、新しいルールに基づく参入の方法では、地域リーグなどから戦っていくというのがそもそもできません。個別のチームとして登録していないので、不可能です。ルールがそもそも違うというのが大前提です。昨年も我々はセカンドチームを動かす構想を持っていましたが、このルールができたのが今年になったということで、参入させていただくと手を挙げたというのが現実です。

Q:単刀直入にお聞きしたいです。全42試合で総勝点126点中、何点獲得を目標にされていますでしょうか。
A:大熊清監督
勝点2×試合数が、過去の自動昇格の条件です。それ以上を目指したいと思います。(優勝ということでは)90点を取りたいと思います。

Q:昨年、なぜあのタイミングで監督交代なのかと思いました。大熊監督の前でお聞きしにくいのですが、監督人事のリスクマネジメントについて、どのようにお考えでしょうか。
A:玉田稔社長
大変厳しいご質問です。私自身、昨年からこのポジションをやっている訳ですが、一昨年は監督が何度も代わったというトラウマがありました。昨年の監督を決める時にいろいろな話し合いをして、考え方はものすごくしっかりして、この監督だったら任せられるだろうと一致して決めましたが、コミュニケーションが難しかったのが一番大きな問題だったと思います。リスクマネジメントという点では、この監督がダメだった場合どうしようか、というのは当然何人かのリストアップをしながら対応はしています。が、昨年については、(一昨年の)トラウマがあって、ここで代えていいのだろうかというのがありつつ最後の最後までいってしまったというところです。このままがんじがらめのイキイキ感のないサッカーをしたら選手がかわいそうだと、大熊部長と話し合いをして交代を決めました。今年は大熊監督がここにいますが、成績ではなく、たとえば病気などもありますから、リスクマネジメントという意味でリストアップは必要だと考えています。

◆その他・クラブ関係
Q:クラブの哲学が、監督や社長が変わる度にコロコロ変わりすぎな気がします。海外チームのように、何年経っても変わらないチームスローガンをユニフォームの内側に刻むとかして「セレッソというクラブはこうなんだ」ということを示してほしいです。
A:玉田稔社長
クラブ方針 で今年のスローガンをご説明させていただいた時に言いましたが、基本的にクラブの考え方は変わるものではないと思います。ただ、今年はこれをやりたいというハウトゥーはあってもいいかと思いますが、ご指摘の通りだと思います。
先ほど私と宮本から説明したように、もう一度「セレッソ大阪はどういうチームなのか」というところに立ち返って、育成型、循環型という言葉を使っていますが、そのあたりを含めて「SAKURA SPECTACLE」「SAKURA DNA」という言葉にしました。この2つの言葉には哲学を込めておりますので、これは変えていくつもりはないです。
おっしゃる通り、監督や社長が変わるごとにクラブの方針が変わってはいけないと思います。夢が実現できるまでというよりも、ずっとこういう考え方でやっていきますし、私が代わる場合も引継ぎをきちんとしていきたいと思います。

Q:ヤンマーさんや日本ハムさんといったスポンサーの支援をもっと受けられないものなのでしょうか。他のクラブは親会社や有力スポンサーに営業をかけています。たとえば福岡は12月6日のJ1昇格プレーオフで、私が勤める会社の10組20名の人を招待していました。サッカーを見たこともない人(大阪在住)は、福岡側で応援していました。京都はスペシャルシートの購入を毎年、依頼してきます。私の勤める会社はセレッソのスポンサーとお付き合いがありますが、そのようなお願いがあったと聞いたことがありません。ビッグクラブをめざすのであれば、使えるリソースはすべて使わないと達成できないと思います。
A:玉田稔社長
ヤンマーさん、日本ハムさん、いろいろなスポンサーがありますが、チケットのあっせんをしていないわけではなく、昨日もヤンマーグループの資材取引先の購買懇談会というのがあり、100社くらい集まると思うのですが、そこでもお願いしてきました。ヤンマーのいろいろな事業会社の取引先の方にも年間指定席についてお願いをしていますし、日本ハムさんの取引先の方にもお願いをしています。インナーの部分ですので目立っていないと思いますが、一生懸命やっておりますし、引き続きさらに拡大してやっていきたいと思います。ご指摘ありがとうございました。

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【第1部】レポート
 玉田稔社長あいさつ、新加入選手登場・あいさつ、新スタッフの紹介、大熊清監督あいさつ、ユニフォームの紹介、「Power&The Glory」合唱
【第2部(1)】レポート
 クラブ方針発表/事業関連実績報告・方針説明(玉田稔社長)
【第2部(2)】レポート 
 チーム統括部方針発表(宮本功 チーム統括部長兼一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ代表理事)
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 チーム強化方針発表(大熊清 監督兼チーム統括部フットボールオペレーショングループ部長)
【第2部(質疑応答)】レポート